敷地面積に制限を設けていない公的融資として、「財形住宅融資」があります。サラリーマンが利用できる融資で、その財形貯蓄を1年以上続け、貯蓄残高が50万円以上あることが融資条件となっています。融資額は、貯蓄残高の10倍の額で、最高4000万円までです。「民間住宅ローン」の場合の金利体系ですが、変動型と固定期間選択型を採用しているところが圧倒的に多いものです。固定期間選択型は、2年とか3年、あるいは5年、7年などと固定できる期間を設定していて、選択できる期間が長いほど金利が高くなっています。したがって返済期間を短く設定すれば、固定期間が短いタイプであっても、金利アップのリスクを多少でも軽減することができます。実際、年収が300万円台で、マイホームを購入した人が少なくないのです。たとえば、住宅金融公庫.中国支店の調査によると、年収が400万円未満の購入者は、全体の15%もいるのです。400万円以上500万円未満の人は、全体の24%います。購入した物件は、新築マンション35%、新築一戸建て15.1%、中古マンション52%……と続きます。「自分の年収では無理だろう」と思っている人も、あきらめないでください。ただ、無理は禁物です。広告やチラシの高額物件に目を奪われないで、地道にいきましょう。
キッチンクロスがたまると、私はやおら、水を入れたステンレスの桶をコンロにかけます。いったい、何が始まるのかというと、キッチンクロスは、洗濯機にかける前に、火にかけて煮沸すると、驚くほどきれいになるのです。もちろん料理に使う鍋とは別のモノです。中世のヨーロッパの映画や絵画で、メイドが大きなかめで煮沸している場面を見たことはありませんか。十六世紀頃のヨーロッパでは、洗濯は煮沸が主流でした。石鹸を入れた熱湯の中で20分くらいブツブツ煮ると、シミがきれいになくなり、汚れと一緒に脂が浮いてきます。それを紙ですくい取り、お湯が冷めるまでクールダウンさせてから洗濯機にかけます。部分洗いや染み抜きも、いっさい不要。繊維の奥にこびりついた汚れが浮き出てきます。黄ばんだ靴下も、みるみる真っ白になります。中学生や高校生のお子さんがいるお宅では、是非、やってみて下さい。私がキッチンで二〇年愛用している麻のクロスは、ずっとその方法で洗ってきました。塩素系の漂白剤につけるとボロボロになってしまう麻のシミ抜きは、煮沸に限ります。あるとき、ちょうど、その煮沸のまっ最中に、台所をのぞいた夫が、「いったい今日は何を食べさせられるんだろう?」と怪訝な顔をしたことがありましたが、中世から伝わる家事の極意だとは、よもや思わなかったでしょう。
うちの子にはそれぞれスクラップ・ブックがあり、時とともに貴重な財産になっています。厚さ五センチのバインダーに、端を補強した台紙をつづっていく、シンプルなものです。何でも台紙に糊づけしますが、とくに大切なものにはビニールのカバーをかけます。年度ごとに見出しをつけて仕切ります。うちの場合、それぞれの十年分のスクラップが一冊にまとまっています(もちろん個人差がありますが)。図画などの作品はちょっと問題です。端を切ったり、折ったりしないと納まらないものもあるでしょう。うちでは、子どもの作品のほとんどを二、三週間展示したら、少しの例外を除いて捨てることにしています。心残りがある場合は、作品を手に持った子どもの写真を撮ることにしています。こうすれば、傑作それ自体はなくなっても、思い出が残ります。これは模型や立体地図などの三次元作品に、とりわけ効果的です。娘が学校で竜の立体模型をつくらされたことがあります。ちゃんと立ちさえすれば、素材は紙ねんどでも角砂糖でも布でも何でもオーケーでした。彼女がレゴでつくった模型の写真が残っています。長男ジムのスクラップ・ブックは大傑作です。わたしが毎年。伝記がつくりに励み、中身を充実させたからです。でも子どもが増えてくると、わたしも忙しくなり、次男以下の思い出は、地下室で箱詰めになってしまいました。思い出づくりを単純化するために、わたしは毎年子どもたちにアンケートを渡し、答えを書かせることにしました。それほど時間をかけずに、子どもたちの各時代の生活がわかるような質問をつくったのです。できるなら、誰に成り代わりたい?休みに行きたいところは?尊敬する有名人と、その理由は?好きな映画スター、歌手、スポーツ選手は?好きなスポーツ、映画、歌は?去年の学校での思い出は?自分のどんなところを変えたい?世界をどんなふうに変えたい?自由時間に何をしたい?一〇〇万ドルあったら、どう使う?頭の体操になるし、答えるのも楽しい質問です。おとなのためにもなるし、いろいろ発見があります。わたしは子どもたちの答えが毎年変わるのに、いつも驚かされています。